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【完全版】三菱 ミニキャブ(HBD-DS17V)ブレーキパッド交換のやり方|DIY整備で安全性アップ
三菱の軽バンとして知られる「ミニキャブ」は、ビジネスユースからプライベートまで幅広く活躍する人気車種です。
軽自動車でありながら荷物が積みやすく、コンパクトボディで取り回しが良いため、日々酷使されることも多いでしょう。
そんなミニキャブの安全性を保つ上で、ブレーキパッド交換は欠かせないメンテナンスのひとつ。
今回は平成29年式 ミニキャブ(型式:HBD-DS17V)を例に、ブレーキパッド交換の具体的な手順、必要工具、交換時の注意点などを詳しく解説します。
この記事を読むだけで、「なぜ定期的なパッド交換が重要なのか」「どのようにDIYで作業できるのか」などの疑問にお応えできるはずです。
もしDIYに不安がある場合は、迷わず専門の整備工場やディーラーに任せて安全を確保しましょう。
【基本情報】
● 車種:三菱 ミニキャブ
● 型式:HBD-DS17V
● 年式:平成29年4月
● 作業内容:ブレーキパッド交換
● 作業時間:約45分
● 作業理由:摩耗のため
● 作業代金:約12,000円
ミニキャブは商用車としての利用が多く、走行距離や積載状況によってはブレーキへの負荷が高くなるケースも珍しくありません。
定期的にパッドの厚みを確認し、異音やブレーキ鳴きが発生したら早めの交換を検討しましょう。
【使用工具】
今回の交換作業で必要な工具は以下の4点です。
1.14mmメガネ
2.ピストン戻し
3.パッドグリス
4.ヤスリ(粗目とやや細かめの2枚)
ポイント:
・14mmメガネ:キャリパーボルトの取り外しに使用
・ピストン戻し:ブレーキキャリパー内のピストンを押し戻す工具
・パッドグリス:鳴き防止や摺動部をスムーズにするために塗布する専用グリス
・ヤスリ:ローターやパッド表面の軽い研磨に使用
ヤスリを使用する際は、削りすぎないよう注意してください。
ゴミや削りカスがブレーキ内部に入り込むと、逆にトラブルを招く可能性があります。
【具体的な作業手順】
1.タイヤ・キャリパーを外す
まずは車をリフトアップまたはジャッキ+ウマ(リジッドラック)で安全に固定し、タイヤを外します。
次に、ブレーキキャリパーを固定している14mmのボルトをメガネレンチで反時計回りに回して外してください。
注意:
ネジが固着している場合は潤滑剤を使い、勢いをつけすぎないように丁寧に緩めます。
キャリパーを外すときに、ブレーキホースを強く引っぱらないよう注意しましょう。
キャリパーが外れたら、一時的にワイヤーやフックでボディに吊っておくとホースへの負荷を減らせます。
2.ブレーキパッドを外す・ローターやピストン周辺を掃除
キャリパーを跳ね上げれば、ブレーキパッドが簡単に取り外せる状態になります。
外したパッドは新品と比較して、摩耗具合を確認しましょう。
また、ローター表面はヤスリ(粗目)で軽く研磨し、汚れや錆を落とすと、新しいパッドとの当たりが良くなります。
ポイント:
・パッドもヤスリで軽く表面をならすと「当たり」が出やすくなり、鳴き防止につながります。
・ピストン部分は汚れが溜まりやすいので、ウエスやパーツクリーナーで丁寧に拭き取ります。
・ゴムブーツを傷つけないように注意。
3.パッドにグリスを塗布し、ピストンを戻す
新しいパッドを取り付ける前に、パッドグリスをパッドの背面やシムの取り付け面に塗布し、ブレーキ鳴きを抑制します。
グリスを塗る箇所は下記の写真を参考にしてください。
注意:ローターやパッドの摩擦面にグリスが付着すると、制動力が大幅に低下し危険です。
余分なグリスは拭き取る、もしくは絶対に触れないようにしましょう。
ピストンを戻す
ブレーキパッドの厚みが増す分、キャリパー内部のピストンを「ピストン戻し」ツールを使って奥に押し込む必要があります。
これにより、新品パッドの厚みに合わせてキャリパーのクリアランスを確保できます。
4.パッドとキャリパーを元に戻して完了
パッドを装着したら、キャリパーを元通りの位置に戻し、14mmボルトを時計回りで締め付けます。
必要な締め付けトルクは20〜30Nm程度が多いですが、車種や整備マニュアルによって異なるので確認をおすすめします。
最後にタイヤを取り付け、ナットをしっかり締めれば作業終了です。
【作業後のチェックポイント】
- ブレーキペダルを踏んで「遊び」や「踏みしろ」が通常通りか確認
- 低速走行から何度かブレーキを踏み、鳴きや偏りがないかチェック
- 過度のビビリ音や振動(ジャダー)がないか
ブレーキパッド交換直後はパッドとローターの表面がなじんでいないため、多少制動力が安定しないことがあります。
数十キロ走行してパッドが馴染んでくると本来の制動力が発揮されますので、慣らし運転を意識しましょう。
【DIY整備への注意とおすすめ】
自己責任での作業とはいえ、ブレーキは安全走行に直結する重要部品です。
万が一取り付けミスやネジ締め不足などがあれば重大な事故につながるリスクがあります。
初めての方や不安がある方は、プロの整備工場やディーラーに任せて点検・交換してもらうと安心です。
ただし、DIYでうまく作業ができれば、部品代のみで済むなどのコストメリットも大きいでしょう。
【三菱 ミニキャブ ブレーキパッド交換の目安時期】
一般的には20,000km〜40,000kmがブレーキパッド交換の目安と言われますが、車種や運転状況によって大きく異なります。
「車検のときに見てもらう」「定期点検で摩耗具合を確認してもらう」などのタイミングを活用すると、パッドが限界まで減る前に交換できます。
パッドの残量が2〜3mm以下になっていたり、ブレーキ鳴きがはっきりしたりする場合は早急に交換すべきでしょう。
また、ローター表面に深い傷や段差ができていた場合、ローター研磨やローター交換を視野に入れないとブレーキ性能が十分発揮できないことがあります。
【まとめ】
三菱 ミニキャブ(HBD-DS17V)のブレーキパッド交換は、約45分程度で完了する比較的簡単なDIYメンテナンスです。
必要な工具(14mmメガネ、ピストン戻し、パッドグリス、ヤスリ2枚など)を用意すれば、手順もシンプルで自分で作業できる可能性が高いでしょう。
とはいえ、ブレーキまわりは安全に直結する部品のため、自己責任で慎重に作業する必要があります。
もし少しでも不安を感じるのであれば、整備店やディーラーに相談して正確かつ安全に交換するのがベストです。
パッド交換後は、鳴きや振動がないか試走して確認し、普段どおりの制動力を得られているかをチェックしましょう。
定期的に点検し、早めのブレーキパッド交換を心がけることで、軽バンとしての機動力を失わず安心したドライブが楽しめるはずです。