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【完全解説】トヨタ タウンエース(平成24年式)ブレーキパッド交換のやり方|DIYで制動力を維持する方法
トヨタの小型商用バンとして人気の「タウンエース」は、その積載力や取り回しの良さから、ビジネスシーンだけでなくプライベートの趣味用途にも活躍しています。
そんなタウンエースを安全かつ快適に乗り続けるには、ブレーキパッド交換などの定期メンテナンスが欠かせません。
本記事では、平成24年式(型式:ABF-S402M)のタウンエースを例に、ブレーキパッド交換をDIYで行う手順を分かりやすく解説します。
プロに任せるよりもコストを抑えられるだけでなく、整備の知識を深めるチャンスにもなるので、ぜひ参考にしてください。
以下の手順や注意点を守ることで、安全にブレーキパッドを交換できるでしょう。
ただし、DIYは自己責任であり、ブレーキは車の制動力に直結する重要部品のため、少しでも不安を感じたら整備工場やディーラーに任せることをおすすめします。
■ 車両情報と基本作業概要
● 車種:トヨタ タウンエース (TOYOTA TOWNACE)
● 型式:ABF-S402M
● 年式:平成24年8月
● 作業内容:ブレーキパッド交換
● 作業時間:約45分
● 作業理由:ブレーキ鳴きのため
● 作業代金:約18,000円(部品代+工賃)
タウンエースは荷物を多く積む使い方が多いため、ブレーキへの負荷も大きくなりがちです。
ブレーキ鳴きやペダルを踏んだときの違和感があるなら、早めにパッド残量をチェックし、交換時期を見極めましょう。
■ 使用工具:14mmメガネ、ピストン戻し、インパクト(21mmボックス)など
ブレーキパッド交換に必要となる主な工具は以下の4点です。
1.14mmメガネ
2.ピストン戻し
3.パッドグリス(または耐熱グリス)
4.インパクト用21mmボックス(ホイールナット用)
ポイント:
・14mmメガネ:キャリパーを固定しているボルトを外す際に使用する。
・ピストン戻し:ブレーキピストンを奥に押し込むのに使う専用工具。
・21mmボックス:インパクトレンチを持っている場合、タイヤのホイールナットを効率よく外せる。
(手動でも21mmのクロスレンチやラチェットハンドルがあれば代用可能)
ヤスリを2枚用意すると、ローターの表面やパッドを軽く研磨して当たりを出すことができます。
ただし、削り過ぎないように注意。
■ ブレーキパッド交換の手順
1.車をリフトアップし、タイヤを外す
最初に、リフトアップやジャッキ+ウマ(リジッドラック)などを使用して車を安全に固定しましょう。
インパクトレンチ(21mmボックス)またはホイールナットレンチでタイヤを反時計回りに外します。
注意:地面が不安定な場所での作業は危険です。
平坦で硬い地面を選び、必ず車体をガッチリ支えること。
また、ブレーキ鳴きが起きている側だけでなく、必ず左右セットで点検・交換すると良いです。
2.キャリパーのボルトを14mmメガネで外す
タイヤを外すとブレーキキャリパーが露出します。
キャリパーを固定しているボルトは14mmの場合が多く、メガネレンチを使い、反時計回りに回して緩めます。
ボルトを外すとキャリパーが跳ね上げられる状態になります。
ポイント:
外したボルトは紛失防止のためマグネットトレイなどにまとめておきましょう。
また、キャリパーが外れたら、ブレーキホースに無理な力をかけないよう気をつけながら作業を進めます。
3.パッドを取り外し、ローターやピストンを清掃する
キャリパーを跳ね上げれば、ブレーキパッドが露出し簡単に外せます。
古いパッドと新品を比較し、摩耗具合を確認しましょう。
同時にローターをヤスリ(粗目)で軽く研磨し、新品パッドの当たりを出すとブレーキ鳴きを抑えやすくなります。
ポイント:
・ピストンの動きが悪いとブレーキ性能が下がるため、清掃して汚れを拭き取る。
・ペーストスプレーや耐熱グリスなどを使って摺動部を保護し、ピストン戻しでピストンを奥に押し込む。
・研磨しすぎるとローターに余計な傷をつける可能性があるので、軽く表面を整える程度に留めましょう。
4.新品パッドにシムを取り付け、グリスを塗布
ブレーキパッド背面に取り付けるシムは、鳴き止めやパッドの安定を補助するための部品です。
古いパッドからシムを外し、汚れをウエスでしっかり落として再利用します。
パッドとシムが正しくはまったら、グリスを所定の箇所(ガイドピン接触部など)に塗布。
注意:ローター面やパッドの摩擦面にグリスがつくと制動力が極端に低下し非常に危険です。
塗布箇所を間違えないよう写真や取扱説明書を確認しましょう。
5.パッドを装着し、キャリパーを元に戻して完了
新品パッドを装着し、戻したピストンに合わせてキャリパーを下げ、元の位置でボルトを時計回りに締め付けます。
最後にタイヤを取り付け、インパクトレンチ(21mm)またはクロスレンチでホイールナットを締め付けて交換作業は終了です。
■ 作業後のチェックポイント
- ブレーキペダルを数回踏み、ペダルの遊びや感触が適正か確認
- リフトやジャッキを下ろして少し走行し、異音やブレーキ鳴きがないかチェック
- ホイールナットの締め付けトルクを忘れずに確認(規定トルクは100〜120Nm前後が目安)
パッド交換後は、新品パッドが当たりを出すまで多少ブレーキの効きが安定しない可能性があります。
走行しながら数十キロ程度で程良く馴染むので、その間は急ブレーキを避けつつ様子を見ましょう。
■ DIY整備時の注意点とリスク
1.自己責任で作業する:万が一ブレーキまわりの取り付けを誤ると重大事故につながる。
2.部品選びを間違えない:パッドの形状やサイズ、摩材の種類が車種に適合しているか確認。
3.力の加え方に注意:キャリパーボルトを締めすぎてネジ山を潰したり、緩すぎたりするとトラブルの原因。
4.ペーストやグリスの塗布箇所を把握:ローターやパッド面に付着させない。
■ ブレーキパッド交換の推奨時期
一般的に2万km〜4万kmごととされることが多いですが、タウンエースのように商用車として使われるケースでは、走行距離や積載状態によって摩耗が進む速度が変わります。
車検時や定期点検時にブレーキの厚みをチェックしてもらい、摩擦材が2〜3mm以下なら即交換を検討する必要があります。
パッド残量を放置して限界まで使うと、ローターを削ってしまい、ローター交換という大きな出費につながる場合もあるため、早めの交換が結果的にコストを抑えることになります。
【まとめ:タウンエースのブレーキパッドをDIYで交換し、安心の制動力を手に入れよう】
平成24年式 トヨタ タウンエース(ABF-S402M)のブレーキパッド交換は、約45分のDIY作業で完結可能な比較的シンプルなメンテナンスです。
14mmメガネ、ピストン戻し、パッドグリスなどの基本工具さえあれば、商用車として酷使されるタウンエースのブレーキ性能を正しく維持できます。
ただし、ブレーキは車の安全に直結するため、手順を間違えたり部品の選定を誤ると重大なリスクが伴います。
DIY初心者の方や道具が揃っていない方は、整備工場やディーラーに依頼するのも選択肢のひとつ。
「コストを抑えつつ安全に作業したい」という中・上級者なら、適切な工具と知識を持ってDIYに挑戦してみましょう。
パッドが薄いまま放置するとローターも傷め、ローター交換の高額出費につながる可能性があります。
定期的に点検し、ブレーキ鳴きを感じたら早めに作業を検討することで、タウンエースを長く快適に活躍させることができるはずです。
車内外の定期メンテナンスを行い、大切な車を末長く安全に乗り続けましょう。