目次
トヨタ ヴォクシー(ZRR80W)ブレーキパッド交換方法|DIYで約45分、鳴きや摩耗を解消して安全走行を確保
トヨタの人気ミニバン「ヴォクシー(VOXY)」は、ファミリー層やビジネスユースに広く支持されていますが、ブレーキパッドの状態を放置すると安全性が損なわれる可能性大。
本記事では、平成28年式 ZRR80W型を例に、DIYでのブレーキパッド交換手順を詳しく解説します。
ブレーキの鳴きや鳴き止まぬ金属音が気になる場合や、摩耗サインが見えたときには早めの交換を検討しましょう。
わずか45分ほどの作業で、安全かつスムーズなブレーキ性能を取り戻せます。
なぜブレーキパッド交換が重要か
ブレーキパッドはホイール内のディスク(ローター)に強い摩擦力を加えることで、車を減速・停止させる重要部品です。
摩擦材が薄くなると制動力の低下や異音(「キー」音など)が発生しやすく、最悪の場合はブレーキが効きにくくなるという重大なリスクに直結します。
ブレーキパッドが摩耗しきった状態の放置リスク:
- 制動距離の伸び:パッド素材が薄いため十分な摩擦が得られない
- ローター損傷:金属同士の接触でローターを傷つけ、交換費用が大幅にアップ
- ブレーキ鳴き・振動:安全運転の妨げとなる異音や不快な振動が増
目安としては20,000km〜40,000km毎に確認が推奨され、ブレーキ鳴きや車検の際に点検してもらうといいでしょう。
車両情報と作業概要
車種:トヨタ ヴォクシー (TOYOTA VOXY)
型式:DBA-ZRR80W
年式:平成28年9月
作業内容:ブレーキパッド交換
作業時間:約45分
作業代金:約15,000円(パッド本体+工賃 参考)
作業理由:ブレーキ鳴き、摩耗のため
本記事ではフロントブレーキのパッド交換を想定した手順を紹介。
リアディスクブレーキの場合も似た流れですが、駐車ブレーキの構造などが違う場合があるため別途説明書を参照してください。
必要な工具と下準備
- 14mmメガネレンチ:キャリパーを固定しているボルトを外す
- ピストン戻し(ピストン押し込み工具):ブレーキキャリパーピストンを戻すため
- パッドグリス(ブレーキ専用グリス):パッドの裏面やシムに塗布して異音防止・潤滑
- ヤスリ(粗目・細目2枚):ローター表面やパッド面を軽く研磨
- ジャッキ+ウマ(リジッドラック):車体を安全に持ち上げ固定
- トルクレンチ(あると安全):ホイールナット・キャリパーボルトの適正締付
事前準備:
– 平坦な場所で車を停め、サイドブレーキをかける
– ホイールナットを少し緩め、ジャッキアップしウマで固定
– 必ずエンジンを停止し、キーOFFで作業する
ブレーキパッド交換手順
STEP1:タイヤ・キャリパーを外す
1. ジャッキアップで車体を上げ、ウマを使用して安全を確保。
2. ホイールナットを完全に外し、タイヤを取り外す。
3. キャリパーボルト(14mm)をメガネレンチやラチェットで反時計回りに外す。
通常、キャリパー上部もしくは下部のボルトを外せばキャリパーが「跳ね上げ」られる状態に。
ポイント:キャリパーが外れたら、ブレーキホースに負担をかけないよう、アームなどに針金で吊っておくと安全です。
STEP2:パッドを取り外し、清掃・研磨
キャリパーを跳ね上げると、ブレーキパッドがむき出しの状態になります。
指でつまんで外し、新品パッドとの比較を行いましょう。
摩擦材が極端に薄い、鋭い金属音がしていた場合は交換時期のサイン。
作業内容:
- ヤスリ(粗目)でローターを軽く研磨して錆や汚れを落とす
- パッドも軽く研磨し、「当たり」を出す(新品パッドの場合)
- キャリパーピストン周辺もブレーキクリーナーなどで汚れを清掃
STEP3:ピストンを戻し、新しいパッドを装着
ピストン戻し工具を使い、キャリパーピストンをゆっくり押し込んでいきます。
これにより、ブレーキパッドが厚くなった分のスペースが確保される。
パッド装着時:
- 新品パッドの裏面やシムに「パッドグリス」を塗布(異音防止)
- シムやスプリングクリップを元通りに組み込む
- パッドを所定の位置に入れ、キャリパーを元に戻す
注意:グリスは摩擦面(パッドのブレーキローターと接触する面)には絶対塗らないこと。
摩擦材が汚染されると制動力が落ちて危険です。
STEP4:キャリパーを戻し、締め付け確認
パッドを入れたら、キャリパーを下ろしてボルト(14mm)を時計回りに締めます。
このとき、トルクレンチがあればメーカー指定トルク(約30〜40Nm程度)を目安に適正締付。
締めすぎや緩みすぎは、ブレーキの効きやキャリパーの動作に悪影響を及ぼすので注意。
STEP5:タイヤを取り付け、作動チェック
最後にホイールを戻し、ホイールナットを対角線順序で均等に締め付ける。
ジャッキを下ろしたらトルクレンチで本締めするのが理想です(約100〜120Nmが一般的目安)。
作動確認:
- エンジンを掛け、ブレーキペダルを数回踏んで“当たり”を出す
- ブレーキフルード液面が適正範囲か確認
- 試走し、異音がないか&制動が正常に効くかチェック
交換後の注意点
- 初期当たり運転:新しいパッドとローターが馴染むまで強い制動を避け、丁寧にブレーキを使う
- 鳴き止めグリス:パッド裏面に塗布しても、完全に鳴きを防げない場合はブレーキの表面仕上げや他要因を疑う
- パーキングブレーキ:リアがディスクブレーキの場合、同様に点検必要
交換のメリット・目安時期
メリット:
- 安全性向上:確実なブレーキ力を取り戻す
- 異音解消:ブレーキ鳴きや振動の軽減
- ローター保護:摩耗パッドを放置するとローターダメージが大きく高額出費につながる
交換目安:
- 一般的には20,000km〜40,000km前後で摩耗が進む
- 車検時や点検時にパッド残量(3〜4mm以下で要交換目安)
- 鳴きや振動など異常感があれば早めにチェック
よくある疑問Q&A
Q1. フロントとリアで交換手順は違う?
A. 基本構造は似ていますが、リアはパーキングブレーキの兼ね合いで手順が増える場合あり。
ヴォクシーZRR80Wのリアブレーキはディスク仕様の場合同様にパッド交換が必要。
Q2. パッドの摩擦材が厚くても鳴きがするのはなぜ?
A. シム(薄い金属板)の錆びや変形、グリス不足、ローター表面の傷など様々な要因がある。
パッド裏面に鳴き止めグリスを塗布しても、原因がローター形状なら完全には鳴きが止まらない場合あり。
Q3. DIYが怖い、失敗したらどうなる?
A. ブレーキは安全に直結する部品なので、不安な場合は専門店や整備工場に依頼するのがおすすめ。
万が一締め付け不良やピストン戻しミスがあるとブレーキ不良を起こし、重大事故に繋がるリスク大。
Q4. パッド交換と同時にローターも変える必要ある?
A. ローター厚みが限界値を下回っていたり、深い傷がある場合は同時交換が理想。
ローター研磨で対応できるケースもあり、状態次第。
まとめ:DIYでトヨタ ヴォクシーのブレーキパッド交換を行い、安全なブレーキ性能をキープ
平成28年式 ヴォクシー(ZRR80W)のブレーキパッド交換は、約45分のDIY作業で完了する比較的シンプルなメンテナンス。
14mmメガネレンチやピストン戻し、パッドグリス、ヤスリなどを用意し、以下のステップを踏めば初心者でも挑戦しやすいでしょう。
- タイヤを外し、キャリパーボルト(14mm)を緩めて跳ね上げる
- 古いパッドを外し、ローターとパッドをヤスリで軽く研磨
- ピストン戻し工具でピストンを押し込み、新しいパッドにグリスを塗る
- パッドを装着、キャリパーを戻し、ボルトを適正トルクで締め付け
- タイヤを取り付け、ブレーキペダルを数回踏んで初期当たりを出す
交換後は制動力が回復し、ブレーキ鳴きや不快な振動が軽減されるはず。
注意:
– ブレーキは安全に直結する部品。不安がある場合は整備工場やディーラーに依頼しましょう。
– 交換目安は20,000km〜40,000km前後、鳴きや摩耗状況に応じて早めのチェックがおすすめ。
これでヴォクシーのブレーキパッドをDIYで交換し、ファミリー向けミニバンとしての快適&安全性能を引き続きキープしていただければ幸いです。