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【NISSAN ティアナ(DBA-L33)】リアドア内張(ドアトリム)の外し方
日産 ティアナ(TEANA)は、ミドルクラスの上質なセダンとして人気がある一方、
ドアパネル内にあるパーツ交換やスピーカー交換の際には「内張外し」が必要になる場合があります。
この記事では、平成30年7月式のティアナ(DBA-L33)を例に、リアドアの内張を外す手順を詳しく解説します。
DIY整備に挑戦したい方や、修理店へ依頼する前に流れだけでも把握したい方は、ぜひ参考にしてください。
■ 基本情報
- 車種:日産 ティアナ(NISSAN TIANA)
- 型式:DBA-L33
- 年式:平成30年7月
- 作業内容:リアドア内張剥がし
- 作業時間:約30分
- 作業費用:―(部品交換などが伴わない場合)
内張を外す際は、爪の折れやクリップ破損に注意が必要です。
慎重に作業を進めれば、DIY初心者の方でも無理なく行えますが、不安がある場合は整備工場やディーラーに依頼するのも安心です。
■ 用意する工具
- ラチェットハンドル
- 10mmボックスソケット
注意:ドアポケット周辺やハンドル付近は樹脂パーツやクリップで固定されていることが多く、力任せに外すと破損しやすい部分です。
また、内張剥がし専用のプラスチックリムーバーがあるとパネルに傷をつけにくく、作業効率が上がります。
■ 手順①:隠しネジの場所を把握
最初に、写真2枚目の赤丸部分(ドアハンドル付近)に隠しネジが2つ存在します。
このネジを外さないと内張が外せない仕組みになっているため、最初にここを確認しましょう。
- 1つ目のネジ:ハンドル奥のカバー(赤丸印)をマイナスドライバーなどでこじ開け、10mmボックスを用いて反時計回りに緩める。
- 2つ目のネジ:ドアポケット(写真5枚目)にある小さなフタをこじ開けて取り外し、中のネジをラチェット+10mmボックスで緩める。
■ 手順②:スイッチ類とカップラーを外す
上記のネジを外したら、ドアスイッチパネルやドアハンドル周りのパーツを外し、内部のカップラーを抜きます。
スイッチパネルは爪でハマっているだけなので、無理に力を入れず、爪の位置を確かめながらゆっくり外しましょう。
配線カプラーも爪を押し込めば簡単に抜けるはずです。
■ 手順③:内張(ドアトリム)を引き剥がす
ネジ類とスイッチ系統を外し終えたら、いよいよドアトリム本体を取り外します。
内張はクリップでドア本体に固定されているため、ドア下部や側面に手を入れて、下から上に向かって順番にクリップを外していきます。
硬い場合はラチェットハンドルのハンドル部分や専用の内張剥がしを使い、ドアパネルを少しずつ浮かせていきましょう。
- ドア下部から外すと、クリップの位置が分かりやすい
- 力の加え方を間違えるとクリップが折れたり、ドアパネルに傷がつく恐れあり
- 内張を完全に外す前に、ドア下部に付いているランプ類のカプラーを外すのを忘れない
カプラーを外し終えたら、ドアトリムが完全に取り外せます。
ドア側には防水ビニールや配線などが露出するため、手や工具をぶつけて破損しないよう注意してください。
■ 交換・整備後の戻し方
作業が終わったら、内張を取り付ける手順は基本的に逆順です。
- ドア下部のランプ類のカプラーをしっかり差し込む
- 内張をクリップ位置に合わせて押し込み、しっかりハマるのを確認
- スイッチパネルの配線を再び取り付け、パネルを爪で固定
- 隠しネジ(10mmボックス)を2箇所とも取り付けて締める
最後に全体をチェックし、浮きやガタつき、ハンドルやスイッチの動作に問題がないかを確認すれば完了です。
■ 作業時の注意点
- クリップの破損:固着しているときはラチェットハンドルやプラスチック製のヘラを使い、こじるように外す
- ネジの紛失:隙間に落ちると見つけにくいため、取り外したネジはマグネットトレーや小皿などに保管
- 配線の断線:カプラーを外す際に無理に引っ張ると配線が傷む恐れがある
■ まとめ
今回紹介した日産 ティアナ(DBA-L33)のリアドア内張剥がしは、約30分ほどで完了する比較的シンプルな作業です。
内張を外すことで、スピーカー交換や窓ガラスの修理、鍵のメカニズムなどにアクセスしやすくなります。
ただし、ツメやクリップの位置を理解せずに力任せに外すと破損のリスクが高いので、慎重に進めましょう。
注意:自分でティアナの分解整備を行う場合はリスクが伴います。
必ず自己責任の上で対応し、車の分解に自信がない方は整備工場やディーラーに依頼するのがおすすめです。
安心・安全なカーライフを送るためにも、正しい知識と準備をしっかりと行い、作業を進めてください。