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トヨタ ヴィッツ(NSP130)エンジンオイル交換のやり方|DIYでコストを抑え、愛車を長く快適に維持する秘訣
トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ(Vitz)」は、取り回しの良さや燃費性能が魅力の人気モデルです。
しかし、いかに性能の高い車といえども、エンジンを良好な状態で保つためには定期的なオイル交換が欠かせません。
この作業を怠ると、燃費や走行性能が低下するだけでなく、重大なエンジントラブルに発展する可能性があるのです。
本記事では、令和2年式(型式:DBA-NSP130)のトヨタ ヴィッツを例に、エンジンオイル交換の方法を分かりやすく解説します。
なぜエンジンオイル交換が重要か?
エンジンオイルは、エンジン内部で潤滑・冷却・洗浄の3つの役割を担っています。
走行を重ねるとオイルが酸化し、粘度が低下して潤滑性能が落ちるだけでなく、燃焼時に生じる汚れ(スラッジ)が溜まり、オイルがドロドロになるのです。
そのまま放置すれば、以下のようなデメリットを被る恐れがあります。
- 燃費低下:潤滑性が低いオイルはエンジン抵抗を増やすため燃費が悪化
- パワー不足:エンジン内部で摩擦が増し、加速や走行性能に支障
- エンジン寿命の短縮:摩耗が進んで大きな故障を引き起こす可能性
- オイル漏れリスク:劣化したオイルがガスケットを痛め、オイル漏れしやすくなる
したがって、オイル交換は燃費や出力だけでなくエンジン自体の寿命を延ばすためにも必要なメンテナンスです。
ヴィッツのようなコンパクトカーは、主に街乗りや短距離走行でこまめにエンジンを始動・停止するパターンが多いため、オイルへの負荷が意外に大きいという点も意識しましょう。
車両情報と作業概要
車種:トヨタ ヴィッツ(TOYOTA Vitz)
型式:DBA-NSP130
年式:令和2年6月
作業内容:エンジンオイル交換
作業時間:約45分
作業金額:約3,500円
作業理由:定期点検(1万キロを目安)
ヴィッツ(NSP130)はガソリンエンジン搭載のコンパクトカーで、燃費と取り回しの良さが特徴。
トヨタの信頼性も相まって、長期間乗り続けるユーザーが多い車種ですが、エンジンオイル交換を先延ばしにすると上記デメリットを被る可能性が高まります。
今回の記事を参考に定期的なオイル交換を実施し、愛車を最適なコンディションに保ちましょう。
必要な工具と準備物
エンジンオイル交換に最低限必要な工具やアイテムは以下のとおりです。
1. 14mmメガネレンチ:
ドレインボルト(オイルパン下部)を外す際に使用。
2. オイル受け(オイル処理ボックスや廃油受け皿)
抜き取ったオイルを受け止める容器。
処理が簡単な使い捨てタイプの「オイル処理ボックス」がおすすめ。
3. 新しいエンジンオイル
ヴィッツの場合、約3.4リットル(フィルター交換なしの目安)。
オイルの粘度(5W-30など)やグレードはメーカー推奨を参照。
4. 軍手やニトリル手袋
手が汚れたり火傷するリスクを軽減。
5. ウエス
ドレインボルト周りや手を拭くのに使用。
6. ジャッキ+ウマ(リジッドラック)(必要に応じて)
ヴィッツは車高が低めなので、下回りにスペースがないときはジャッキアップが必要。
エンジンオイル交換の手順
STEP1:車をリフトアップ(またはジャッキアップ)してオイルパンを確認
平坦な場所に車を停め、サイドブレーキをかけて輪止めを使用。
安全に作業するため、ジャッキで車体を上げ、ウマをかけて車が動かないように固定します。
ヴィッツの場合、オイルパン下部にあるドレインボルトは14mmメガネレンチで回すタイプが一般的です。
注意:地面が傾斜している場所や砂利道での作業は極力避けましょう。
リフト(整備用)を使える環境があればベストですが、DIYの場合は安全を第一に考えて作業スペースを確保してください。
STEP2:14mmメガネレンチでドレインボルトを外し、オイルを抜く
オイル受け皿をドレインボルトの真下にセットし、14mmメガネを反時計回りに回してボルトを外します。
最後の1、2回転は手で緩めると良いでしょう。ボルトが完全に外れた途端にオイルが勢いよく出るので、手や服にかからないよう注意してください。
注意:エンジンが熱い状態(走行直後など)だとオイルがかなり高温になっており、火傷のリスクがあります。
作業前に少しクールダウンしてから開始すると安全です。
STEP3:ドレインコック(ボルト)やパッキンをチェック
オイルが抜けきるまでしばらく待つ間に、外したドレインボルトやパッキン(ガスケット)に破損や劣化がないか確認します。
パッキンがひび割れている場合は新品に交換しないとオイル漏れの原因になります。
ボルトのネジ山が潰れていないかも見ておきましょう。
STEP4:オイル排出完了後、ボルトを締めて新品オイルを注ぐ
オイルがほぼ抜けきったら、ドレインボルトを時計回りに締めます。
締めすぎはネジ山を壊すリスクがあり、緩すぎはオイル漏れを起こすので、適度なトルク(20〜30Nm程度)での締め付けが望ましいです。
その後、ボンネットを開けてオイルフィラーキャップを外し、新しいエンジンオイルを注入します。
ヴィッツの場合、約3.4リットルが標準量の目安ですが、実際にはレベルゲージで確認しながら少しずつ注ぎ足していくと過剰注入を避けやすいです。
STEP5:エンジンを始動してオイル量を最終チェック
オイル注入後、エンジンを始動して1〜2分ほどアイドリングし、オイルをエンジン全体に循環させます。
エンジンを止めてしばらく待ってから、レベルゲージを引き抜いて油量を最終確認。
F(フル)とL(ロー)の間にオイルが付いていればOKです。
不足していればごく少量ずつ追加し、逆に入れすぎていないかも注意してください。
よくある疑問Q&A
Q1. オイル交換の時期はどう決めればいい?
A. 一般的には3,000〜6,000km、または3〜6ヶ月毎が目安と言われますが、1万kmで交換する方もいます。
高速走行や高回転を多用する場合、オイルは早めに劣化しやすいので、走行環境に合わせて判断することが望ましいです。
Q2. オイルフィルターは毎回交換しないとダメ?
A. 必ずしも毎回ではありませんが、オイル交換2回に1回程度のタイミングで交換するのが理想。
汚れが溜まったフィルターを放置すると、新しいオイルの効果が半減する恐れがあります。
Q3. DIYだと廃油処理が大変?
A. カー用品店などで売られているオイル処理パック(吸収材入りの使い捨て箱)を使えば簡単に処理できます。
使用済みパックは燃えるゴミとして捨てられる場合が多いですが、お住まいの地域のゴミ分別ルールを守りましょう。
Q4. どのオイルがヴィッツに合うのか?
A. 粘度やグレードはメーカー推奨(取扱説明書で確認)がおすすめ。
例:0W-20や5W-30など。
街乗りや低燃費志向なら低粘度オイル、走行距離や荷重が多いなら粘度のあるオイルを選ぶ場合もあります。
交換後のメリットと注意点
オイル交換が無事に完了すると、下記のようなメリットを感じられる可能性があります。
- 燃費の向上:新しいオイルで摩擦が減り、エンジン効率が上がる
- 加速やレスポンス改善:アクセルを踏んだ際の反応がスムーズになる場合も
- エンジン音の減少:潤滑が改善され、アイドリング時や走行時のノイズが軽減
- エンジン寿命の延長:摩耗を抑えて大きな故障を予防
一方で、オイル交換後に下記点をしっかりチェックすることも大切です。
- ドレインボルト周辺やオイルフィルターからの漏れ
- エンジン警告灯が点灯していないか
- DIYでの締め付けに不安がある場合は、整備工場に最終チェックをお願いしてもOK
まとめ:定期的なオイル交換でヴィッツを快適かつ長持ちに
令和2年式のトヨタ ヴィッツ(NSP130)におけるエンジンオイル交換は、約45分ほどで完了する比較的シンプルなDIY作業です。
工具も14mmメガネレンチとオイル受けがあれば済むので、初心者でも挑戦しやすいでしょう。
要点まとめ:
1. ドレインボルトを外し、オイルをしっかり抜く(熱すぎるエンジンには注意)
2. パッキンやボルトの破損をチェックし、新しいオイルを規定量注ぐ
3. 最後にレベルゲージを確認して適量を維持し、オイル漏れがないか点検
4. エレメント交換は2回に1回程度が理想的
オイルを定期的に変えることで、燃費・加速性能・エンジン寿命などが向上し、快適なドライブを保てます。
街乗りや短距離走行が多い場合でも、3〜6ヶ月、あるいは3,000〜6,000kmごとの交換を目安にするのが安全策。
1万km目安でも、使用環境や走り方を考慮して早め早めの交換を行えば、トラブルを未然に防げる可能性が高いです。
もしDIYが不安であれば、整備工場やディーラー、もしくはカー用品店などに依頼すると短時間で確実に作業してもらえます。
しかしDIYで作業する場合、工賃を節約できるだけでなく車の仕組みも理解しやすくなるメリットがあるでしょう。
ヴィッツのメンテナンスをしっかり行えば、コンパクトカーとしての長所を最大限に活かし、燃費と走りの両方を末長く楽しめるはずです。