【徹底解説】ダッジ デュランゴ(平成23年式)のエンジンオイル交換方法と注意点
ダッジ デュランゴはアメリカの自動車メーカーが製造するフルサイズSUVとして知られ、力強い走りと広々とした車内空間を備えています。
しかし、エンジンパワーが大きい分、定期的なオイル交換などのメンテナンスを怠るとエンジンへの負担が大きくなり、トラブルが発生しやすくなります。
今回は、平成23年式(海外車両のため型式不明)のダッジ デュランゴを例に、エンジンオイル交換の手順や必要な工具、注意点を詳しく解説していきます。
初めてDIY整備に挑戦する方はもちろん、日頃からメンテナンスを行っている方にも役立つ情報をまとめていますので、ぜひご覧ください。
【基本情報】ダッジ デュランゴのエンジンオイル交換
車種:ダッジ デュランゴ
型式:海外車両のため不明
年式:平成23年12月
作業内容:エンジンオイル交換
作業時間:約30分
作業金額:約15,000円(オイル代金含む)
作業理由:1万キロ走行ごとに交換推奨
ダッジ デュランゴは、重量がある車体に加え、大排気量エンジンを搭載している場合が多いです。
エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・冷却・防錆など多くの役割を担っており、高負荷な走行環境であればなおさら定期的な交換が必要とされます。
【使用した工具・事前準備】
今回のエンジンオイル交換で使用した工具は以下のとおりです。
- ラチェットハンドル
- 13㎜ボックスソケット
- ロングアタッチメント(エンジン下部にアクセスしやすくするため)
- ジャッキ、ウマ(リジットラック)
- オイル受け皿
- ウエスや使い捨て手袋
ダッジ デュランゴは大型SUVゆえ車両重量が大きく、ジャッキアップする際は、信頼できるウマ(リジットラック)でしっかりと車体を支えることが重要です。
安全対策が不十分だと、車体落下による重大な事故につながる恐れがあるため、作業前の準備を怠らないようにしましょう。
【作業手順1】ジャッキアップとウマ掛け
1. 平坦で堅牢な地面を選ぶ:
アスファルトやコンクリートなど、車両が安定しやすい場所で作業してください。
2. ジャッキポイントを確認:
取扱説明書や車体下を確認し、正しい位置にジャッキをあてがいます。
3. ジャッキアップし、ウマ(リジットラック)をセット:
車体を持ち上げたあと、必ずウマを使って車重を支えるようにします。
大型SUVの場合、車高が高く作業スペースを確保しやすい反面、車重が大きいのでジャッキの耐荷重やウマの設置に細心の注意を払いましょう。
【作業手順2】ドレインコックの緩めとオイル排出
1. オイルパンを探し、ドレインコックを確認:
ダッジ デュランゴのオイルパンはエンジン下部にあり、13㎜ボルトで止められていることが多いです。
2. オイル受け皿をセット:
ドレインコック下に受け皿を置き、オイルが飛び散らないように位置を調整します。
3. ラチェット+ロングアタッチメント+13㎜ソケットで反時計回りに緩める:
力加減に注意しながらドレインコックを緩め、完全に外す直前は手で押さえながら外すとボルトを落としにくいです。
4. オイルを排出:
古いオイルが勢いよく出てくるので、火傷や汚れに注意してください。
エンジンが温まっている状態だとオイル温度が高いため、作業前に少しエンジンを冷ますと安全です。
【作業手順3】ドレインコックの点検と締め付け
オイルが排出される間にドレインコック(ボルトやガスケット)に損傷がないか確認します。
ゴムパッキンや銅ワッシャーが劣化している場合は新品に交換しましょう。
- 破損や腐食がないかチェック。
- パッキン(ガスケット)が傷んでいる場合は必ず交換。
- オイルが全部抜けきったら、ドレインコックを時計回りに締め付け。
締め付けは強すぎるとオイルパンやボルトを痛める原因になるため、適度なトルク(一般的には30N・m前後)で締めるのがおすすめです。
【作業手順4】指定オイルの注入(5W-20 約6.4リットル)
ドレインコックを締め終わったら、ジャッキやウマで車両を下ろす前にオイル漏れがないか確認するのも良い習慣です。
その後、車体を下ろし、エンジンルーム上部のオイルフィラーキャップから新しいオイルを注ぎます。
- オイルフィラーキャップを外し、専用ロートやジョッキを使って少しずつ注入。
- 指定粘度:5W-20(約6.4リットル)。
- 一度に全部入れず、8~9割程度注いでからレベルゲージをチェック。
- エンジンを軽く始動し、数十秒アイドリングしてオイルを循環させる。
- 再度エンジンを停止し、レベルゲージを確認し、足りなければ追加注入。
5W-20はアメリカ車の純正指定オイルとして多く使われています。
高負荷走行が多い場合や気候条件によっては、5W-30や0W-20など、粘度を適宜変えるケースもあるので、整備マニュアルやディーラー推奨値を確認してください。
【作業後の確認】試運転とオイル漏れチェック
エンジンオイルを注入し、レベルゲージが適正値にあることを確認したらエンジンを始動し、以下の点をチェックします。
- アイドリング時の異音: ガラガラ音や叩くような音がしないか。
- オイル警告灯: 消灯しているか。
- オイルパン周り: ドレインコック付近やオイルフィルターハウジングから漏れがないか。
問題がなければ、短距離の試運転を行い、再度オイルレベルを確認します。
オイルが想定より減っている場合は微調整し、上限を越えないよう注意してください。
【エンジンオイル交換の目安時期】
ダッジ デュランゴの場合、アメリカ車らしく1万キロごとの交換を推奨するケースもありますが、店舗や整備士によっては3,000~6,000km、あるいは3~6ヶ月ごとを勧められることが多いです。
- 高負荷走行(高速巡航、山道、オフロード)が多い
- 短距離走行や停車発進の繰り返し(シビアコンディション)
- 大排気量エンジン特有の熱負荷
これらの条件下ではオイルが早く劣化しやすいため、オイル交換サイクルを短めに設定するのが無難です。
さらに、オイル交換2回に1回のペースでエレメント(フィルター)を交換すると、オイルをきれいな状態で維持しやすくエンジン保護にも繋がります。
【DIYエンジンオイル交換の注意点】
エンジンオイル交換は比較的ポピュラーなDIY作業ですが、大型SUVのダッジ デュランゴでは車高が高い反面、車両重量が大きく、ジャッキアップ作業における安全リスクも高まります。
- ジャッキとウマの正しい使用: 耐荷重を十分クリアした工具を選択する。
- 廃油処理: 法律や自治体ルールに従い、廃油パックなどを使って適切に処分する。
- オイル量の管理: 過剰注入や不足に注意。ゲージと実量を必ず照らし合わせる。
- ドレインコックの締め付けトルク: 緩すぎるとオイル漏れ、締めすぎるとネジ山破損の原因。
少しでも不安を感じる方や、トラブル発生時の対処に自信がない場合は、整備工場や専門店へ依頼するのが安心です。
【まとめ】ダッジ デュランゴを長く楽しむための定期オイル交換
ダッジ デュランゴは海外製SUVらしいパワフルな走行性能と迫力あるデザインが魅力ですが、その分メンテナンスにも気を配る必要があります。
エンジンオイル交換はエンジンを保護するうえで最重要な作業のひとつ。
大排気量かつ重量のある車両ほど、オイル交換を怠るとエンジン内部に大きなダメージを与えかねません。
本記事を参考に安全第一でDIYに取り組むか、もしくは専門店に依頼して確実に作業をしてもらうなど、ご自身に合った方法を選んでください。
適切なタイミングでオイル交換を実施し、ダッジ デュランゴのパワフルな走りと快適なカーライフを存分に楽しみましょう。
※本記事の情報は目安であり、車両の仕様や状態により作業内容や必要工具、手順が異なる場合があります。
必ず整備マニュアルや専門家の意見を確認し、自己責任のもとで作業を行ってください。
安全性に不安がある方や時間の確保が難しい方は、プロの整備店・修理店へ相談されることをおすすめします。