ダイハツ ミライース(平成31年式)バッテリー交換方法を徹底解説
はじめに
ダイハツ ミライースは、軽自動車の中でも高い燃費性能を誇り、街乗りから遠出まで幅広く活躍している人気モデルです。
平成31年(2019年)式のミライース(型式:5BA-LA350S)も例外ではなく、リッター20km以上という驚異的な燃費を実現するとされています。
しかし、いかに燃費性能に優れた車であっても、消耗品であるバッテリーが経年劣化を起こせば、突然エンジンがかからなくなるなどのトラブルを引き起こすリスクがあります。
そこで本記事では、ダイハツ ミライースのバッテリー交換方法を詳しく解説します。必要な工具や手順、注意点などをわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
作業概要と車両情報
まずは今回のメンテナンス作業の概要を把握しておきましょう。
- 車種:ダイハツ ミライース
- 型式:5BA-LA350S
- 年式:平成31年1月
- 作業内容:バッテリー交換
- 作業時間:約20分
- 作業理由:経年劣化
- 作業代金:約15000円(中古バッテリーの場合の目安)
バッテリーはアイドリングストップ搭載車用を選択する必要があります。
たとえば、GSPEK M-42のような標準地仕様でアイドリングストップ対応のバッテリーが候補です。
グレードや地域によっては適合するバッテリーが異なる場合があるため、必ずご自身で適合品を確認することを強くおすすめします。
※上記は一例の社外バッテリーとなります。バッテリー選択に不安がある場合は、整備工場や販売店にて純正バッテリー品番や互換リストを確認すると安心です。
バッテリー交換前に知っておきたいポイント
バッテリー交換はDIYでも比較的行いやすい作業ですが、下記の点を事前に把握しておくとスムーズに進められます。
- 端子を外す順番:マイナス端子→プラス端子の順で外すのが鉄則です。
- 取り付ける順番:逆にプラス端子→マイナス端子の順で装着します。
- アイドリングストップ車への対応:専用設計のバッテリーでないと性能を発揮できず、バッテリー上がりを起こしやすくなる可能性があります。
- 作業スペースの確保:ボンネットを十分に開け、安全に工具を扱える場所で作業を行いましょう。
上記のポイントを踏まえることで、バッテリー交換による車両トラブルを減らし、より確実なメンテナンスが可能になります。
使用した工具
今回のバッテリー交換で必要な工具は下記の通りです。
- ラチェット
- 10㎜ボックス
この2つがあれば、端子の取り外しやステーの取り外しが可能です。
作業箇所も比較的狭くなく、アクセスしやすいのでDIY初心者でも取り組みやすいと言えるでしょう。
バッテリー交換手順
1. ボンネットを開け、バッテリー位置を確認
まずはエンジンルーム内にあるバッテリーの位置を特定します。
ダイハツ ミライース(5BA-LA350S)では、ボンネットを開けるとエンジンルームの前方寄り、助手席側にバッテリーが配置されているケースが多いです。
ボンネットを開ける際には周囲に十分注意し、安定して開けられるようロッドやストラットをしっかり固定してください。
2. マイナス端子(-)を外す
ラチェットと10㎜ボックスを使用し、マイナス端子(黒やマイナス表記のケーブル)を反時計回りに緩めます。
バッテリー交換で最も重要なのは「マイナス端子から外す」という基本ルールです。
これは車体とのショートを防ぎ、安全に作業を進めるために必須の手順と言えます。
端子を外すときは、金属部分同士が接触しないよう十分に注意してください。
3. ステーを外す
バッテリーを車両側に固定しているステーを同様に10㎜ボックスで緩め、外していきます。
ステーはバッテリー上部を抑える金具や棒状のフックが組み合わさった構造になっている場合が多く、外すタイミングでバッテリーがぐらつく可能性があります。
落下防止のため、片手でバッテリーを支えながら作業を進めると安心です。
なお、車体側にもステーの先端が引っかかっていることがあるので、無理に力を入れず丁寧に外してください。
4. プラス端子(+)を外す
ステーを取り外した後、プラス端子(赤やプラス表記のケーブル)を同様に反時計回りで緩めて外します。
マイナス端子を先に外していることでショートのリスクが下がっていますが、工具がプラス端子の周辺に接触しないよう念には念を入れて注意しましょう。
5. 古いバッテリーを撤去し、新品バッテリーをセット
古いバッテリーを持ち上げてエンジンルーム外に取り出します。
バッテリーは思っているよりも重量がありますので、腰に負担がかからないように注意してください。
次に、新品バッテリーを同じ向きで配置します。
アイドリングストップ対応車の場合は、専用バッテリーを使わないと性能が十分に発揮されない可能性がありますので再度確認しておきましょう。
6. 取り付け(プラス端子→マイナス端子の順)
取り付け時は外したときの逆手順で、プラス端子を先に時計回りで締め付けます。
しっかり固定できたらステーを元通りに戻し、最後にマイナス端子を付ければOKです。
ナットやボルトを締めすぎると端子やステーを破損する恐れがあるので、適度な締め付けを意識してください。
端子がきちんと固定されているか、ぐらついていないか確認しながら作業を進めます。
7. 動作確認
すべての取り付けが完了したら、エンジンを始動してバッテリーが正常に機能しているか確認します。
メーター内の警告灯の点灯や、アイドリングストップが作動しないなどの異常がないかチェックしてください。
ライトや電装品が正常に動作するかも確認し、問題がなければ作業完了です。
ダイハツ ミライース バッテリー交換の目安時期
一般的に、バッテリー交換の推奨時期は2年前後と言われています。
ただし、走行環境や使用頻度、アイドリングストップの作動状況によって劣化速度は変わるため、あくまで目安です。
車検時や定期点検の際にバッテリーの状態をチェックしてもらい、セルの回りが弱い、警告灯が点灯しやすい、アイドリングストップが頻繁に作動しなくなったなどの症状がある場合は早めの交換を検討しましょう。
バッテリー上がりはレッカー移動の主な原因の一つとも言われ、突然のトラブルで出先で立ち往生してしまうケースも少なくありません。
特にアイドリングストップ搭載車のバッテリーは消耗が早い傾向にあるため、定期的な点検がより重要となります。
交換時の注意点
- 自己責任:バッテリー交換に伴うリスクを十分理解し、万が一トラブルが発生した場合でも自己責任となることを把握しておきましょう。
- 適合バッテリーの選択:必ず車両に合ったサイズ・容量のバッテリーを使用してください。アイドリングストップ車用の規格であるかどうかも大切です。
- 工具の取り扱い:金属工具がバッテリー端子や車体金属部分と接触しないように十分気を配りましょう。
- ナットの締め付け具合:緩すぎると接触不良が起き、電圧低下の原因になります。逆に締めすぎはネジ山を痛めるリスクがあるため程良い力加減を意識してください。
- 電子機器のリセット:車種によってはバッテリーを外すと一部の電子制御システムがリセットされる場合があります。アイドリングストップの学習機能やオーディオのプリセットなどが初期化されることもあるため、必要に応じて再設定しましょう。
まとめ:早めのバッテリー交換で安心ドライブを
ダイハツ ミライース(平成31年式)のバッテリー交換は、基本的な工具があれば比較的容易にDIYできる作業です。
作業時間も約20分程度と短く済むため、定期的なメンテナンスの一環として行うのも良いでしょう。
特にアイドリングストップ搭載車はバッテリーへの負荷が大きい傾向があるため、バッテリーの健康状態をこまめに点検することで予期せぬトラブルを未然に防げます。
もしバッテリー上がりが原因でエンジンがかからなくなった場合、ロードサービスの手配やその後の修理費用など、思わぬ出費につながることも少なくありません。
2年を目安に交換を検討する、または車検や定期点検時に整備士に相談しておくことで、安全かつ快適なカーライフを維持できます。
最後に
自分でダイハツ ミライースの修理・整備を行う場合は、車の分解にともない一定のリスクが発生します。
作業に自信のない方や、確実な仕上がりを求める方は、迷わずお近くの修理店・整備店に依頼するのがおすすめです。
安全第一をモットーに、正しい手順を守ってバッテリー交換を行いましょう。
愛車の性能をしっかり保つためにも、早め早めのメンテナンスを心がけてください。
※工具や部品関係の相性保証はしておりませんので、必ずご自身で適合確認をして下さい。
※自分でダイハツ ミライースの修理・整備を行う場合はリスクが伴いますので、必ず自己責任の上で対応をお願いします。
車の分解に自信のない方は、迷わずお近くの修理店、整備店に相談される事をお勧めいたします!